第45回 神戸ファッションコンテスト2018

ミラノからの留学レポート【2013年度受賞 陳さん】

KFC2013で受賞し、昨年の6月からイタリアのドムス校へ留学している陳碧泓さんから留学生レポートをいただきました!

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 あけましておめでとうございます。
 速いものでDomus Academyに入ってからもう半年になりました。充実の学校生活で、毎日新しい事を発見しながら時間と戦っている感じがします。

 去年の9月新入生のオリエンテーションが終わり次第、すぐマスターコースの授業に入りました。毎月一つのテーマを与えて、ミニコレクションをやります。リサーチに一番時間がかかって、そしてファブリック選び、色彩使い、デザイン、パターン、製縫、写真編集、プレゼンテーション用の映像など全部完成した後、感想も提出してから一つのWORKSHOPを完了という事です。毎回終わった後、自分の足りないところをすぐ分かって反省して次の課題に入ります。

 今まで三つのWORKSHOPをやってきて、最も感じたのは考え方の違いです。日本の大学にいた時、先生から教わったのはパターンと縫製の丁寧さでした。製品が出来上がってきて、綺麗に着れない物は何も意味がないです。それと逆に、ヨーロッパだとデザイナーとして一番大事なのはデザインの命です。イメージからMOODBOARDがあって、そしてその中からシルエットを探し、素材とシーズンカラーを決め、コレクションの物語を作ります。だから、今までみなさんはヨーロッパのFASHIONWEEKを見ている時、パターンと縫製度はもちろん、そのストーリーはもっと人々の心を捕らえたでしょう。

 日本で技術を習って来た私は、この半年に渡ってデザイナーとして最も重要な使命を深刻に理解しました。デザインのシルエットを表現するよりデザインする前の発想です。特にイタリアのブランドTRUSSADIと課題を一緒にやる時、リーダーから直接指示されて、どうやってお客さんの立場で考える上で良いデザインをするのかが大変勉強になりました。
 WORKSHOPをやりながら、イタリアの生地工場なども見学しにいきました。こっちの生地工場は生産だけじゃなくて、アーティストたちの仕事も応援しています。どんな仕事でも、そのつながりが大切だと思っています。

 2月の中旬から5月までインターンシップです。現場で実力を証明して、もっと自分が分かってくると思います。そしてそのために履歴書とポートフォリオを作ります。大学時代にちょっとやったことがありますが、社会人としてやはり足りないところがたくさんあります。
 最後に、デザイナーになる為、アイディアと技術がある上にコミュニケーションも大事だと思います。なぜなら、デザインは他人に伝える物ですね。それは、日本の学生たちも我々留学生たちももっと勉強すべきことだと思っています。

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中国から日本へ、そして日本からイタリアへ留学されている陳さん。
日本とイタリアの授業の違いの中に大事なことを見つけられたようで、今後のインターンでもきっとその経験が役立ってくるのではと思います。
応援しています!!

ミラノからの留学レポート【2013年度受賞 陳さん】

KFC2013で受賞し、今年の6月からイタリアのドムス校へ留学している陳碧泓さんから留学生レポートをいただきました!シェアハウスや語学学校、日常生活の中で気づいた日本との違いなど、興味深い情報をいただきました。

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ミラノに来て1ヶ月が経ちました。今年の夏はいつもより涼しくて過ごしやすいです。現在コーディネーターさんから紹介していただいたオペラの老婦人の部屋を借りて、大阪の留学生とシェアーハウスしています。来た初日からもちろんイタリア語での会話に戸惑いばかりでしたが、先輩とシェアーメイトがいたから、無事に過ごしています。

7月1日から街の中心にあるIl centro という語学学校に通い始め、イタリアの生活を開始しました。午前9時から午後1時までは共同授業で、週3回午後一時間の1対1特別授業も受けています。語学学校はヨーロッパ圏の生徒が多いため、授業がどんどん進んでいます。1日の内容を全部理解できたら、だいたい夜10時でした。イタリア語の発音は決して難しい訳ではないのですが、流暢に早く喋ることができるようになるのは時間の問題だと思っています。外国に出たら言葉や生活などのスタートはもちろん難しいですが、こんな段階があってこそ成長できます。いまイタリア人と交流する時、数えるぐらいの単語と得意ではない英語、そして笑顔で楽しんでいます。

生活のほうは先輩からアドバイスをたくさんいただいているので、順調にやっていますけれど、日本の便利さと比べるとちょっと驚きます。逆に、どうやったらうまくいけるのか頭をよく使う事は自分に対していいかもしれません。たとえば、平日でも昼休みがあって、だいたい午後1時から3時です。みんなゆっくり昼ご飯を食べて、友達とおしゃべりしてから午後の仕事を続けます。土、日曜日は店も休みの所が多いで、スーパーマーケットも平日より早く閉めます。人間は平等だから、休みの時もみんな一緒だという考えです。そして、イタリアに来て一週間以内に、郵便局へ外国人登録申請を出す必要があります。日本では1週間で貰える在留カードがこっちだと数ヶ月も貰えない場合があります。しかも、役所や警察署などは午前中しか手続きを受け取らないので、時間をよく見て行った方がスムーズにできると思います。あるいは焦らないイタリア人みたいな生活態度になったほうが楽かもしれないです。

7月から8月にかけて、セールとバカンスの時期です。7月から1ヶ月ブランド品から小物まで50%〜70%のセールをやっています。私はこの流れに乗っていないですが、市場調査にちょっと行ってきました。ミラノの老若男女を問わず、ファッションに対する熱情がより高く感じます。特に、色使いは毎日の生活と共に溶け込んでいます。8月になると、ミラノ人は旅に出ています。観光地以外店がほとんどやっていなくて、みんなは3週間から1ヶ月の休みを取っています。語学学校に通っている私はこんな長旅に出れないけど、8月15日(聖母の被昇天)から3連休でヴェネツィアに訪ねて行く予定です。仕事と休憩のバランスをうまく取るのはイタリア人として人生最も大切な事です。

最後に、この歴史、美術、建築、文化を融合している街についてもっと紹介したいですが、人によって感じた事は違うので、言葉だけで説明できない感じがします。日本にいた時、毎日忙しかったしか思い出せません。こっちに来て、もちろんやる事がいっぱいあるのだけど、心が落ち着けます。朝から光で目を覚まして、カプチーノから新しい1日を迎え、後悔なく過ごして行く。。日本で留学してからミラノに移る事になった私は毎日を感謝しながらこれからも頑張りたいと思っています。

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日本とは異なる環境で新しい生活をスタートされ、慣れないこともきっとたくさんあると思いますが、両国の違いを認めたうえで前向きにがんばっていらっしゃる様子が伝わってきました。
切手のように加工していただいたお写真、とっても素敵です!

ミラノからの留学レポート【2012年度受賞 工藤さん】

KFC2012受賞者で、イタリア・ミラノのドムスアカデミーに留学中の工藤萌さんから頂いた留学レポートです!インターン先のアムステルダムの様子をおしらせいただきました。

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3月中旬から5月末までインターンシップのためにアムステルダムへ行っていました。なので今回は番外編ということでアムステルダムでの生活を中心にレポートしたいと思います。

アムステルダムに着いた時の第一に、建物が可愛らしく人から聞いていたとおりにまさにお伽話の世界のようで感動しました。町中に運河が張り巡らされていて、どの通りを見ても綺麗でした。
約一年前にミラノに来た時も当然ながらヨーロッパへ来た新鮮さはありましたが、そのとき以上に全く知らない土地へ来てしまったという感じがしました。会社の方々に助けられながら何とか滞在する為の手続きや生活の環境を整えることは出来ましたが、やはりこれまでと文化も何もかもが違う所へ一人で踏み込むのは大変でした。アムステルダムに着いたその日は、事前に下調べをあまりせずに行ってしまった為に交通機関の切符の買い方すらわからず、駅の係員さんに訪ねたり道行く人に助けを求めながらなんとかホテルに辿り着き、ホテルの管理人さんにも色々と教えて頂いてやっと自由に歩き回ることが出来るようになったといった状態でした。
同じヨーロッパですが、イタリアとは人も空気も建物も何もかもが違いました。

インターンシップ先の会社はとても雰囲気の良い所でした。社員の半数ほどはオランダ人でしたが、社内でのコミュニケーションは基本的に英語でした。これまで学校で使っていた英語と比べると、当然ながら話す内容も使われる言葉も桁違いに難しく四苦八苦しました。
仕事内容は幅広く、リサーチからフィッティング、ドローイング、デザイン修正などから雑用まで、色々なことをしていました。デザインチームに所属していましたが、時によってはデザインパートだけでなくプロダクションやデベロップメントの仕事も手伝っていました。私が居た時期は丁度コレクションのまとめに入っていた比較的忙しい時期だったため、一日社内を動き回り帰宅してすぐに眠りにつく、ということがしばしばでした。
短い期間でしたが本当に沢山のことを経験し、とても内容の濃い日々でした。

現在はミラノに戻りファイナルプロジェクトに取り組んでいます。
ファイナルプロジェクトは2月末に既にスタートしていたため、インターンシップと同時進行で行っていたので、ようやく集中して取り組めそうです。最終プレゼンテーションまであまり期間はありませんが、悔いが残らないように、今自分が出来ることを全てぶつけられたらと思います。

ざっくりとしていますが、以上近況報告でした。Arrivederci!

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イタリア・ミラノを離れ、オランダのアムステルダムへインターンシップに行かれていた工藤さん。同じヨーロッパでも、国によって雰囲気が全く異なるようで、ご苦労が伺えます。言語に関して、現地の方々とうまくコミュニケーションが取れず苦労される留学生が多いとの連絡をよく受けます。海外での活動を視野に入れている皆様は、できる限り早めに語学学習に取り組むことをお勧めいたします。

インターン先では充実した日々を送られたようで、たくさんの良い刺激を受けられたことと思います。ファイナルプロジェクトではきっとインターンの経験を生かして素晴らしい作品ができることでしょう!

ミラノからの留学レポート

第39回神戸ファッションコンテスト2012の受賞者/ドムズアカデミーの留学生、工藤萌さんより留学レポートが届きました!!
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Ciao!

早いものでイタリアでの生活が始まってからもうすぐ二ヶ月が経とうとしています。語学学校に通う期間や渡航日といったような予定を全て組んだ後に入学時期変更の連絡が来て急遽渡航時期を変更することになったりと日本を発つ前からバタバタした状態でしたが、何とか無事に留学生活をスタートさせることが出来ました。

現在は語学学校が終わり、これからDomus AcademyがスタートするというところであまりDomusについてはお知らせ出来る事がないため、イタリアでの生活や私がこちらに来て受けた印象などを中心にレポートしたいと思います。

 

イタリアでの生活には驚くほどあっさり馴染んでしまいました。東京で生活する事と比べれば多少の不便はありますが、特にこれといった問題もなく生活出来ています。ですがやはり問題は言語で、滞在許可の申請など難しい手続きの際は留学コーディネーターの方やこれまでのコンテスト受賞者の先輩方に助けて頂いています。

 

現在は語学学校からの紹介で、イタリア人の家族のお家にホームステイしています。週末は必ず誰かを招いて大勢でわいわいと食卓を囲むことや、たまにホームパーティーを開いたりすることには馴染みがなかったので驚きました。Domusに通うには少し遠いので学校の近くのアパートを借りたいと思い三週間ほど前から家探しをしていますが、これがなかなか難しく頭を抱える日々です。良い条件の物件に出会える事が稀ですし、家探しに関してはイタリア人でも大変だそうです。

 

語学学校の期間はとても充実していたように思います。初めてクラスに参加したときは全く何が何だかわからないという状態で、すごく焦りました。先生が話している内容を理解するのにいっぱいいっぱいで、当てられても全く答えられず、クラス内で自分が一番出来ないのが明確だったので、正直、最初の何日かは毎日億劫で仕方がなかったです。ですが、一度質問に対してちゃんと答えられてからはそれが嬉しくて、明日は今日よりも発言しよう、明後日はもっともっと発言しようと前向きになれました。次第にクラスメイトともコミュニケーションがとれるようになり、それからは毎日とても楽しかったです。

 

こちらで生活していて面白いなと思うのは、そこら中と言っては聞こえが悪いのですが、本当に至る所に古い建物や彫刻がある事です。教会やお城だけに限らず、オフィスが入っているような建物も古い石造りだったり、すこし目線を上に移すと建物に立派な彫刻がくっついていたりと、生活には慣れてきても景色を見飽きる事はありません。

 

九月に入りバカンツァでミラノを離れていた人たちが戻ってきて、中心街は活気付いています。丁度こちらに来た時期が、バカンツァが始まりかけて少し閑散とした時期だったので、今はこの活気にわくわくしています。もうじきミラノコレクションが始まるので、それもまた楽しみです。

 次回のレポートではDomusの授業などについてもお伝えできたらと思います。

それでは!

Arrivederci!

 

写真は、スイスとの国境近くにあるComoに行かれた時に撮影されたものだそうです。

ミラノ 2011.11

おはようございます。スタッフKです。
昨日から11月。今年も残すところ2ヶ月です。
そしてKFC2011最終審査会まであと約一ヶ月!
公開審査&mintdesigns講演会の来場申込については、スタッフブログFacebookページをご覧ください。
さてさて、KFC2010受賞者、マランゴーニ学院に留学中の大石さんからレポートが届きました!
10月から本科スタート、日本とは異なる環境で、日々成長している様子がうかがえます。
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お久しぶりです。ミラノに留学している大石です。
10月から本科が始まり、ひたすら課題におわれています。
-語学について-
語学学校で3ヶ月、マランゴーニの語学コースで1ヶ月授業を受けましたがネイティブな会話ができるほどにはならず、今でも苦労しています。その上、生徒同士では英語でのやりとりが多いので、最近では英語と伊語を同時進行で勉強しないといけないなぁと覚悟を決めて取り組んでいる感じです(笑)ただ、ファッションを学びながらの語学勉強なので、普通の内容で勉強をするよりは上達が早いかなと思っています。
-授業について-
本科が始まってまだ1ヶ月くらいですが、たくさんの刺激をもらっています。僕が通っていた学校では、あまりデザインについて学ぶことがなかったので、授業を受けていて成長しているということを日々感じています。これからどういう授業内容になるかわかりませんが、受ける授業一つ一つからしっかり吸収していきたいと思います。
-環境について-
1ヶ月前にミラノコレクションが終わったのですが、シーズン中はドゥオーモ周辺がとても賑わっていました。モデルがブックを持って歩いている姿や、ドレスを着た人達が雑談している姿など、明らかにショー関係で来ているという感じの人達を良く見かけました。あと、始めて海外で夏を過ごしたのですが、あまりの人の少なさに驚きました。どうやらイタリアは夏休みになると皆が一斉に海に行くらしく(しかも8月末まで帰ってこないらしい)家の周りはやけに静かでした。そんな中、自分はひたすら語学勉強だったのですが、夏の後半辺りで過去の受賞者の方に川に行こうと誘っていただき、1泊2日で遊んできました。バーベキューをしたり、川でダイブしたりと、もう何年やってないんだろうと思うくらい久々の夏休みを楽しみました。
-最後に-
生活していて思ったのが、ほとんどのことが『出会い』と『運』で決まるということ。技術はとても重要ですが、それを活用できる場がなければ海外に来ている意味がないように感じるので、日本で学んできたことをもっと全面的に表に出していくことで『出会い』や『運』を引き寄せられたらと思っています。

ミラノ 2011.07

みなさまこんばんは。
今日から7月です。KFC2011の締切まであと2週間となりました!早いです。
今日は、ミラノからKFC2010の大石くんから初レポートが届きました!!写真とともにUPします!
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ミラノに留学している大石です。
5月下旬からミラノに来て1ヶ月ちょっとが経ちました。
コーディネーターの山田さんや、KFC2009受賞者の村田さんからミラノについて色々と教えてもらい、毎日バタバタしながらも楽しく過ごしています。

まずは語学学校について。
受賞後からちょっとずつ独学で始め、簡単でありますが文法を理解してから授業に望んだのですが、初めの頃はまるで何も勉強せずに来たかのような感覚になるくらい先生が何を言っているか分かりませんでした。
一応英語で説明をしてくれる時があるのですが、僕は英語ができないのでその解説も分からず、余計に混乱してしまいます。
今は授業についていくのに必死で(というかついていけてない?笑)ひたすら語学勉強の日々を過ごしています。
『イタリア語が喋れないとこちらでは働けない』ということを過去の受賞者やコーディネーターの方から聞いているので、限られた期間ではありますが精一杯の努力はしたいと思います。と言っても楽しみながらでないと上達しないと思うので、その辺は計画的にやっていくつもりです。

次にミラノについて。
まずミラノに着いて驚いたのは夜になるのが日本より遅いということ。
21時過ぎぐらいまでは昼間のような明るさと暑さなので、こちらに来てからの数日間は時間の感覚が慣れませんでした(今もまだ慣れてませんが)。
そしてやっぱり凄いなと思ったのがドゥオーモです。
約500年の歳月を経て完成したゴシック建築の教会は他の建築物と比べものにならないくらい圧倒的な存在感と繊細な彫刻で、どの角度から見ても素晴らしかったです。
『服もドゥオーモのように繊細かつ大胆でないと!』と、いつも見るたびに思います(上にあるのがドゥオーモの一部分の写真です)。
あと別の意味で驚いたのが、中国人が異様に多いということ。
『チャイナタウン』みたいな場所があり、そこでは9割近い中国人が住んでいたり働いていたりするので、まるで中国に来たかのような感覚になります。
しかもイタリア語が喋れない人がちらほら…でも、アジアの食材関係は普通のスーパーより安く買えるので、和食が食べなくなった時はよく買い出しに行っています。(笑)

最後に。
ミラノで過ごしていると、これからの自分の進路や物作りの方向性など色々な事を考えさせられます。イタリアは、服ではリアルクローズと製造の面で、芸術では建築と絵画の面でとても優れている国です(もっとたくさんありますが)。
そんな素晴らしい国で、僕が1年間で何を吸収し、今後の活動にどう生かしていくのかをこれからはじっくり考えながら行動を起こしていきたいと思っています。
僕は、ミラノに残って仕事をする場合どうするか、日本に戻って仕事をする場合どうするかを常に考えています。それは海外に住む事が憧れにならないために、そしてデザインの勉強で来ているということを忘れないためです。まだマランゴーニ学院の授業を受けてないので、今後自分の考えがどう変わっていくのかはわかりませんが、常に冷静に物事を見定め、自分の納得する道を選んでいきたいと思います。

ついでに。
ミラノの陸上競技場の近くのベンチでのんびりしていると、馬に乗った警備員らしき人が競技場の周りをパカパカと足音をたてながら巡回しているのを見てちょっと癒されたので、ドゥオーモと一緒に送りたいと思います。(笑)
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ミラノ 2010.10

おはようございます。スタッフKです。
ミラノの村田さんから現地レポートが届いたので、早速UPします!
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ご無沙汰してます、ミラノの村田です
前回から間が空いてしまいましたが、元気になんとかやっています。
ざっと近況報告込めてレポート書きます。
6月にこちらに来てから3ヶ月通った語学学校が終了し、9月始めにマランゴーニ付属の語学のコースが始まりました。
語学コースと言っても文法には全くと言っていいほど触れず、歴史やイタリアモードのシステムについて授業を受けるといった感じですがこれが文句なしに良かったです。
イタリアモードの発展と、そこから作られた性格、欧米他国との関係についてなどなど..
スピードも速く着いていくのが大変でしたが、歴史やシステムを学びながらその中でこれから使うであろう語彙を同時に学べたのは、たった一ヶ月でしたがすごく為になったと思っています。
コース最終日、何でもいいからプレゼンをするというのがあったので、日本での卒業コレクションを翻訳してプレゼンしました。
先生の感想『チョウ、ニッポンジン』(日本語で)
微妙なニュアンスの言葉もあったので伝わるか不安でしたが、案外伝わるものですね。
この先生が何年か日本に住んでいた事もあるかもしれませんが。
とはいえこのコースを通じて、語学についてはまだまだだと痛感しました。
来週からやっと本科が始まります。
楽しみです。

ミラノ 2010.07

ミラノの村田晴信さんよりレポートが届きました!
パリにも足を伸ばしたそうです。いいですね、陸続きだと移動も簡単ですね〜
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MILANOより 村田です。
こんにちは。日本は梅雨が明けて、本格的に夏がきたようですね。
こちらミラノは7月の初め頃から毎日35度そこらを行ったり来たり。暑いです。
ざっと近況をレポートします。今月末でミラノに来て2ヶ月です。
今月初めから同居しているおばさまがバカンスを取るとの事で現在一人暮らし。
今日も引き続き語学学校にて、イタリア語漬けの生活です。
最近やっと、少しずつですが意思疎通を図れるようにはなってきました。
ですがまだまだ彼らが普通に話すスピードに付いていくことは出来ず、生活にストレスを感じることもしばしば。
圧倒的に語彙が足りず、言っている事が理解出来ても思っている事をうまく伝える事ができない悔しさは相当削られます。
辛いところですが、マランゴーニでの授業が始まるまで約3ヶ月。流暢な事は言ってられません。
この2ヶ月で見えてきたミラノという街の感想は ” ファッションの街 ”
いたる所に大小ブティックが立ち並び、道行く人のファッションに対する熱が異様に高いように感じます。老若男女問わず。
またこの街はファッションが生活に溶け込んでいる為か、服がリアルです。
例えばパリのオートクチュールのように、まるで芸術品として崇拝されるような服ではなく、
生活の一部としてのファッションの中で、その質を上げること。これがミラノのファッションの特徴かなと感じています。
そんな中、最近気になる ”イメージ”
日本でPRの会社でインターンをしていた影響もあってか、第3者目線での服の見え方に興味を感じています。
クリエーションが着る人の手に届くまでに通るフィルターの話。
たとえば水道水も浄水器を通せば綺麗になるし、そのフィルターが汚れていれば綺麗な水も汚れてしまうという事です。
思えば日本で学生時代、綺麗な水の探し方しか知らなくて、フィルターの部分には考えが及んでいませんでした。
例えば最近ではショーのライブ中継が行われたり、facebook上でプロモーションが行われたり、ブロガーなる言葉が生まれたりと、
ブランドイメージの作り方も変わってきているように思います。
先日jilsanderのショーをライブで見ましたが、確かに良く見える。
ライブ中継という事がどう影響しているか分かりませんが、確かに今までとは違った見え方を感じました。
デザイナーとしての役割は綺麗な水を提供し続ける事だと思いますが、
こういった今まで見てこなかった所にも視野を広げていかなくてはと感じています。
より高い所を目指す為に、です。
自分がこの街でやるべき事はなにか、時間がある今こそ慎重に見極めていきたいと思っています。
ちょっと硬くなってしまいました。笑
トップの写真は、今更ながら、ミラノの象徴DUOMOです。最近全面改修が終わったらしく、この迫力は圧巻です。
それから今月始め、週末を利用してパリに行ってきました。
ミラノとはまた違った雰囲気の良さがあり、とても良かったです。
また行きます。といっても貧乏学生。なかなか簡単には行けませんが。
すぐ行ける環境もこちらにいるアドバンテージのひとつだと思うので。
エッフェル塔の細部はレース細工みたいですね。フランスという国を象徴しているように感じました。
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ciao ; )

ミラノ 2010.06

みなさんおはようございます。
KFC事務局スタッフのKです。夏めいた気候になってきました。神戸は本日は快晴です!
先月29日にミラノに出発した村田晴信さんから初レポートが届きました。
ミラノに到着してまだ10日ほど。実はスタッフKも以前フランスに留学した経験がありますが、村田晴信さんのレポートを読んでいるとその最初の頃を思い出しました。
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先月末ミラノに到着してから約一週間、現在はイタリア人のおばさんの家に間借りという形で過ごしています。間借りといっても大きな家ではなく、2人暮らしといった感じでしょうか。
こちらの人は日本ほどではないですが、あまり英語は得意じゃないように思います。
故に会話は基本イタリア語です。日本多少勉強してきたとはいえ、まだまだネイティブの会話についていけるレベルではなく、身振り手振りを交えて、なんとかコミュニケーションを取っている状況です。
マランゴーニが始まるのが9月からなので、現在は午前中に語学学校、午後はフリーであちこち見て回っています。
ミラノはとても狭く、3日もあれば歩いてほぼ見て回れたようです。美術館等はまだあまり見に行ってないので、そちらは追って報告させて頂きます。
語学学校は英語圏の生徒が多く、加えて韓国人やアラブ人、たまに日本人も見かけますが。基本0から入ってくるのか、現在は簡単な事しかやっていないので少し授業は物足りないかな、という感じです。なので午後の空いた時間は自習に充てています。
先日コーディネーターの山田さんの紹介で、以前神戸のコンテストでイタリアに来て、今現在もこちらの某有名ブランドでデザイナーとして働いてる先輩の話を伺いました。
いろいろと興味深い話を聞けましたが、それも含めて思ったのが、コミュニケーション能力=言葉の大事さ。
日本でパタンナーと組んでのモノ作りを体験したときに感じた、自分の考えを相手に伝える難しさ。
日本語ですらままならない事を、イタリア語で伝えるにはいささかの不安が募ります。
いいたい事が言えないもどかしさ、悔しさを今も既に感じているので、ここがいま一番の課題かと思っています。
幸いイタリア人と同居する機会に恵まれ、幸い日本人の友人もここにはほぼおらず、幸い滞在許可証の申請もスムーズに進み、幸い助けてくれる先輩もいます。
貴重な体験をさせてもらっている事に関わる多くの人に感謝をしつつ、またいい経験だったで終わらせないよう眈々とチャンスを狙っていこうと思ってます。
先日同居しているおばさんがクラシックコンサートがあると教えてくれていってきました。
最前列中心の指揮者の真後ろで聞くクラシックは素晴らしく、見上げた天井はとても綺麗でした。
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ミラノ 2009.12

KFC2008 安田知代さんよりミラノからのレポートです。
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12月が終わろうとしています。
マランゴーニも冬休みに入りました。
冬休みと言っても、宿題がたくさん出たのであまりクリスマスを味わえる気分ではありませんが、クリスマスは、知り合いのイタリア人のお家にクリスマスディナーを招待していただきました。
日本とは違い、家族親戚が大集合して、一緒にご飯を食べ、楽しくお喋りしたりして家族のつながりの強さを改めて感じました。
そして何よりも感動的だったのは、プレゼント交換の時間でした。
新しいものを買ってプレゼントをするのかと思ったら、家族の古いネクタイピンを新しく形をブローチに変えてプレゼントされていました。
子供だけじゃなくて大人まで本当に楽しめるのがクリスマスなんだと、日本人がどこか忘れかけているものをまだイタリア人は大切にしているんだな〜って思う一夜でした。
まだ街中がイルミネーションで飾られ、クリスマスが終わってもまだきれいに飾られているのが日本と違って余韻に浸れ、すてきなところだな〜って思ってます。
(↓大雪が降った時の写真とドゥオモのツリーです。)
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ミラノ 2009.11

KFC2008 安田知代さんからのレポートです↓↓↓
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11月になりました。
マランゴーニ本科では、パント−ネ(カラーペン)を使って素材表現をする授業になりました。
日本では、パント−ネはどちらかというと漫画っぽい絵を描く時に使われていたので、私はあまり好んで使っていませんでした。
しかし、こっちの表現方法は日本とは全く違い、デザイン画の良さを引き出す方法を教えてもらえます。
漫画は日本独自の文化であって、それが根付いていない国ではまた違う書き方ができるのだなと感心しました。
パント−ネは描けば描くほど上達していき、ほんと楽しいです。
先月から一人暮らしを始めましたが、前のホームステイ先のおばあちゃんとは今でも仲良しで、時々おうちに遊びに行ってはご飯を作ってもらっています。
今回の写真は、ミラノ料理のオッソブッコとウサギです。
オッソブッコは今では私の一番のお気に入りです。
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ミラノ 2009.10

KFC2008特選受賞者の安田知代さんからのレポートが届いています!
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(↑新しい家です。)
10月になりました。
ホームステイを卒業して、一人暮らしをはじめました。
生まれて初めて一人暮らしをはじめるので慣れないことだらけです。
洗濯機の使い方がわからず床を水浸しにしてみたり、ガスの使い方がわからなかったり、でも、最近ようやく普通に暮らせるようになってきました。
家を探す際も友人に手伝ってもらったり、車を出してもらったりと、本当に助けていただきました。
一人では生きれないという言葉を痛感する毎日です。
また、マランゴーニの本科もはじまりました。
今はまだ基本的なことばかりですが、毎日絵をこれでもかというほど描かされています。
おかげで上達しているのが自分でもよくわかるくらいです。
先生にイタリア語で質問したり自分の意志を伝えるのはまだ難しいところもありますが、毎日すごく楽しいです。

ミラノ 2009.09

KFC2008の特選受賞者、安田知代さんからのレポートです!
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9月になってマランゴーニの語学学校がはじまりました。
今まで行っていた語学学校は、文法会話が中心でしたが、マランゴーニの語学学校だけあって服の歴史や名称など、入学後使うことが多そうなことばかりですごく興味深い毎日です。欧米の子たちに比べるとまだまだです。テストの時なども苦労します。
イタリア語の発音は決して難しい訳ではないのですが、流暢に早く喋ることができるようになるのは、まだまだ遠いと思っています。
日本に居る時は、言葉が通じるありがたさなどは一度も感じたことはなかったのですが、今はちょっとわかり合えたり、意志の疎通ができた時の感動はひとしおです。
言葉はまだまだなので、10月からまた夜に語学学校に通うつもりです。
写真は、ミラノの郊外のコモ湖に行ったときのものです。
小さな街はかわいいと皆が口を揃えて言うのが理解できたほど素敵でした。
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ミラノ 2009.07

KFC2008 安田知代さんからのレポートです!
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イタリアで生活を始めて早三ヶ月が経ちました。
この三カ月は本当に死に物狂いだったように思えます。
現在、イタリア人のおばあちゃんの家にホームステイをさせていただいているのですが、来た初日からもちろんイタリア語での会話が始まり、戸惑いばかりでした。最初の一カ月は何を言われているのか全く分からず、言いたいことも言えず本当に苦労しました。
家から一歩外に出ても同じで、スーパーで量り売りの野菜も買えず、わからなくても聞くことすらできず、ピッツェリアに行ってもピザすら買えないという毎日を送っていました。
語学学校も同様、イタリア語での説明に全くついて行けませんでした。
また、文化の違いを本当に感じます。
イタリアには独自の文化が根付いており、独特の時間の流れがあります。
日本に当たり前にあるファーストフードのチェーン店はマクドナルドくらいで、日本では食べた事のない食材や料理、ドルチェがたくさんあります。
そして、何より驚いたのは8月に皆一斉にバカンスに出かけることです。店はほとんど閉まり、イタリア人をほとんど見かけることがないと言っても過言ではないほどです。ニュースでも毎日のようにバカンス風景を伝えていました。
最近は、ようやくおばあちゃんの話も理解できるようになり、会話ができるようになりました。
また、語学学校での友達とも、ようやく会話が成り立つようになり、ベースがつかめたかなと思うこの頃です。
ここまで来れたのも、出発までの準備を手伝ってくださったコーディネーターの山田さん、林さん、そして現地で色々と手助けをしてくださって宮田くん、石原くんのおかげであることは言うまでもありません。
チャンスを下さった全ての皆さんに対して感謝の気持ちでいっぱいです。
10月から始まるマランゴーニ本科の授業を楽しみにしながら、
イタリア語に奮闘する毎日です。
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