第45回 神戸ファッションコンテスト2018

2010年大石君 ミラコレ記事@繊研新聞 &インタビュー

大石君のミラノコレクションの記事が今日の繊研新聞に掲載されました!

大石さんが留学1年間を終えた際のインタビュー
①<このコンテストに応募したきっかけと終えての感想>
~ミラノコレクション NEXT GENERATION~
大石さん:僕の前の年にイタリアに留学していた受賞者が参加していたのを知って自分の今の実力を試したいという意味で応募しました。
今回のコンテストで僕が試したいと思ったのは、デザイン力、語学力、プレゼン力の3つです。とてもシンプルですが、この3つのどれもが海外では重要だと考えています。日本でしか学ぶことができない総合的なファッション力とファッションに対するストイックさ、これを海外で機能させるには、これら3つをもっと追求していきたいと思っています。

②<日欧学校の違い>
~イタリア マランゴーニ学院~
大石さん:日本で行っていた学校はファッションをする上で必要なことを総合的に教えるのに対し、マランゴーニはファッションの中の細かい分野について教えます。ですので、個人的にはこれから留学する人達には日本のファッション系の学校を卒業してから海外に出ることをお勧めします。でないと、パターンや縫製を知らないデザイナーになってしまうからです。

③<留学で感じたこと>
大石さん:人にはいろんな生き方があるということを感じさせられました。僕が日本でファッション学生をしていた頃、コンテストを意識するあまり、独りよがりな服をつくってしまっていたように思います。でも、こうやって海外ではたくさんの人と会って話すことで、女性のための服を素直にデザインしたいという気持ちが出てきました。僕にとって海外は自分のすべてを成長させてくれる場だと思います。

④<語学に関して>
大石さん:これは僕にとって永遠のテーマです。伊語は地道にやっていきたいと思っていますが、今は英語を見直すことと、仏語を勉強することを考え中です。話せる言語が増えて損をすることはないので、どんどん勉強していきたいと思っています。

⑤<神戸ファッションコンテストに関して>
大石さん:僕にとって神戸ファッションコンテストは人生を変えるきっかけを与えてくれたコンテストだと思っています。審査内容などでも、もし展示審査会がなかったら受賞できなかったと思いますし、審査員が海外で活躍している人達でなかったら良い評価はもらえなかったと思っています。それによって、僕は選んで頂いた人達のためにも、この恩を結果で返すことができればと思っています。

今後のご活躍がたのしみです!

パリ サンディカ校 からのレポート

パリサンディカ校に留学中の米田さんからレポートが届きました!
授業が始まると、やはり言葉の問題もありますし、相当集中されるようです。
課題への積極的な取り組みが良く分かります。
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授業が始まってから早いもので4ヶ月半が経ちました。ここまで本当にあっという間で、レポートもご無沙汰してしまい申し訳ありません。
今回はサンディカ校3年次のプログラムの一端でもお伝え出来ればと思っています。

授業は基本的には平日の9時から18時までです。デザイン、パターン、縫製の他、テキスタイルやアクセサリーデザイン、服飾史やマーケティングなどの座学もあります。それぞれの授業で課題が出されるので、それをこなすのに忙しい毎日です。
どの授業にも共通して、生徒の自主性が問われている印象を持ちました。自分で進めることも、助言を求めることも、基本的には各自の自由です。また、先生とのやりとりの中では、自分の意見を表現することが大切になってきます。やはり積極的であればある程、得るものも多いのではないでしょうか。

言葉に関しては、未だに苦労しています。ただ、物があるので制作に関するコミュニケーションは図れますし、課題の説明などで分からないことはその都度確認するようにしているので、今まで何とか乗り切れてきました。また、周りには日本人を含めアジア系の留学生も多く、言葉が通じないという気持ちが分かる分、お互いに助け合っています。

ここで少し、デザインの授業内容を紹介したいと思います。
先ず、新学期開始後3ヶ月間で、化粧品会社のM.A.C.とサンディカ校との共同プロジェクトが行なわれました。クリスマスに向けてのメイクアップの新ライン提案というお題が出され、それと関連した服のデザイン出しを、各自が設定したテーマ上で行ない、パターンを引いて縫製し、バッグやポーチなどの小物デザイン、化粧品のプロダクトデザインや店舗デザイン、さらには広告用のフォトシューティングまでが求められました。アクセサリー、プロダクト、店舗デザインを考えたのは初めてでしたが、別の視点から自分のテーマを眺めることが出来、それが服のデザインにも反映されたりと、今までと違う制作手順を辿ったことは新鮮な体験でした。
写真はその時の作品です。京都の舞妓さんからイメージを広げて制作したもので、肩と後ろにボリュームを持たせた下着の上に、コンビネゾンとニットのロングジャケットを重ねています。審査会のプレゼンで現役デザイナーの方にも興味を持っていただけたことが励みになりました。
M.A.C.プロジェクトが終わった後は、シャツの再構築の課題、そしてプチマヌカンを使ってパターンやディティールの研究を行う課題が出され、現在は6月の審査会へ向けての自由制作が始まっています。
あと残り4ヶ月、悔いの残らないよう、学生生活を堪能したいと思っています!

撮影スタッフ
model : Nathalie
make: Sayaka Otama
photo : Julien Viala


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