第45回 神戸ファッションコンテスト2018

ミラノからの留学レポート【2013年度受賞 陳さん】

KFC2013で受賞し、昨年の6月からイタリアのドムス校へ留学している陳碧泓さんから留学生レポートをいただきました!

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 あけましておめでとうございます。
 速いものでDomus Academyに入ってからもう半年になりました。充実の学校生活で、毎日新しい事を発見しながら時間と戦っている感じがします。

 去年の9月新入生のオリエンテーションが終わり次第、すぐマスターコースの授業に入りました。毎月一つのテーマを与えて、ミニコレクションをやります。リサーチに一番時間がかかって、そしてファブリック選び、色彩使い、デザイン、パターン、製縫、写真編集、プレゼンテーション用の映像など全部完成した後、感想も提出してから一つのWORKSHOPを完了という事です。毎回終わった後、自分の足りないところをすぐ分かって反省して次の課題に入ります。

 今まで三つのWORKSHOPをやってきて、最も感じたのは考え方の違いです。日本の大学にいた時、先生から教わったのはパターンと縫製の丁寧さでした。製品が出来上がってきて、綺麗に着れない物は何も意味がないです。それと逆に、ヨーロッパだとデザイナーとして一番大事なのはデザインの命です。イメージからMOODBOARDがあって、そしてその中からシルエットを探し、素材とシーズンカラーを決め、コレクションの物語を作ります。だから、今までみなさんはヨーロッパのFASHIONWEEKを見ている時、パターンと縫製度はもちろん、そのストーリーはもっと人々の心を捕らえたでしょう。

 日本で技術を習って来た私は、この半年に渡ってデザイナーとして最も重要な使命を深刻に理解しました。デザインのシルエットを表現するよりデザインする前の発想です。特にイタリアのブランドTRUSSADIと課題を一緒にやる時、リーダーから直接指示されて、どうやってお客さんの立場で考える上で良いデザインをするのかが大変勉強になりました。
 WORKSHOPをやりながら、イタリアの生地工場なども見学しにいきました。こっちの生地工場は生産だけじゃなくて、アーティストたちの仕事も応援しています。どんな仕事でも、そのつながりが大切だと思っています。

 2月の中旬から5月までインターンシップです。現場で実力を証明して、もっと自分が分かってくると思います。そしてそのために履歴書とポートフォリオを作ります。大学時代にちょっとやったことがありますが、社会人としてやはり足りないところがたくさんあります。
 最後に、デザイナーになる為、アイディアと技術がある上にコミュニケーションも大事だと思います。なぜなら、デザインは他人に伝える物ですね。それは、日本の学生たちも我々留学生たちももっと勉強すべきことだと思っています。

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中国から日本へ、そして日本からイタリアへ留学されている陳さん。
日本とイタリアの授業の違いの中に大事なことを見つけられたようで、今後のインターンでもきっとその経験が役立ってくるのではと思います。
応援しています!!


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