パリ サンディカ校からのレポート
第38回神戸ファッションコンテスト2011の受賞者、米田文子さんよりパリの留学レポート<最終回>が届きましたので、掲載いたします!!
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こんにちは。サンディカ校は全てのカリキュラムが終了し、バカンスシーズンに入りました。私もようやく落ち着いたので、最後のレポートをお送りしたいと思います。
学年末の制作課題は次のようなものでした。
-マーケティングのグループワーク
既存のブランドリサーチと新ブランド展開の提案を一冊のブックにまとめて提出。
-アクセサリー
鞄6個以上、靴15個以上、ベルト、革小物のデザインを一冊のブックにまとめ、鞄の模型と共に提出。
-テキスタイル
6つの柄作成、それぞれに大きさや配置などのバリエーションをつけ、服のデザイン画上でも展開し、一冊のブックにまとめる。ひとつの柄を60㎝四方の紙と布それぞれにプリントして提出。
-デザイン
各自設定したテーマに基づいて15体程度のデザイン展開。アイテムごとにハンガーイラストもしくはディティールの説明をつけ、一冊のブックにまとめて提出。
-パターン
デザインのブックで提案したものから3体を選んでトワル組み、縫製。うち1体以上は実物制作。パターンをつけて提出。
これら全てを、他の授業もこなしながら約3週間で仕上げなければなりませんでした。学年末の制作に向けての授業は3月半ば辺りから始まってはいたのですが、先生方とのやりとりをする度に必ず大きな修正が入るため、結局こんなスケジュールになってしまい、どの生徒も四苦八苦していました。
私は建築家のフンデルトヴァッサーをテーマに選び、制作を行ないました。写真はそのうちのひとつです。途中、なかなか納得が行かずにデザインを練り直したり、〆切直前にパターンから引き直したりして、さらに追われる羽目になりました。。それでもなんとか審査会を乗り切り、周りの反応や自分の気持ちを振り返ってみて、次へ繋げることの出来る制作になったのではと思っています。
一年間、異文化の中で生活し、様々な国籍のクラスメートたちと一緒に勉強していく中で、自分の好み、強みや弱みを、以前よりも意識するようになりました。それらに気付かせてくれた今の環境に感謝するとともに、学校と言う場を離れても学び続けて行くつもりです。
最後に、このようなチャンスを与えてくださった方々、いつも親身に指導してくださった先生、切磋琢磨し合える友達、支えてくれた家族、そして出会った全ての人たちに。
Merci encore.
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米田さんは今はもう帰国されているとのこと。パリでの1年を終えて、日本でほっとされている頃だと思います。
また、留学後のアンケートで、パリ留学全体を通しての米田さんのご経験、感想など、こちらでお伝えできればと思っております。
それにしてもヴァッサーをテーマにした作品、素敵です。。