過去の受賞作品
2011 受賞作品
- 留学校
- パリ・クチュール組合学校[フランス]
Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne - 氏名
- 米田 文子/Fumiko YONEDA
- テーマ
- 「想い」
平和への祈り、省エネ、世界中の人々へ想いを馳せる時間…… 人によって様々な意味をもつイベント「100万人のキャンドルナイト」がインスピレーション源であり、着る人や見る人が、それぞれの想いをめぐらせるきっかけとなってほしい、というメッセージが込められた作品である。シルクオーガンジーにウールをフェルト化させた素材の特性を生かし、パターンやミシンを用いずに制作。薄く、軽く、あたたかく、柔らかい布を通してLEDの明かりが浮かび上がり、見る者を幻想的な夢の世界へと導く。
- 留学校
- エスモード・パリ[フランス]
ESMOD PARIS - 氏名
- 玉田 達也/Tatsuya TAMADA
- テーマ
- 「創造的進」
"人間の次なる進化の可能性の模索"を根幹に、ポーランドの画家、ズジスワフ・ベクシンスキーの作品から着想を得て、身体が衣服へと変容する可能性を想定。骨格・筋などの身体を支える構造や、損壊された身体、物体が溶け合い"際"が消失する退廃的な様、そのどちらからも感じられる連続性と繊細さを基に、"身体から創造される衣服"を表現している。変容と退廃、相反する2つの要素を含む新たな"形"を創造することで、圧倒感、そして荘厳な美しさをも内包する"身体感覚に訴える美"の形象を追求した作品である。
- 留学校
- ドムスアカデミー[イタリア]
Domus Academy - 氏名
- 海老原 佳太/Keita Ebihara
- テーマ
- 「EXPANDING」
−人間は既に FYBORG である− FYBORG、すなわち機能的CYBORGとは、テクノロジーによって機能を補足された生物を意味する。そして、"テクノロジーの付加物"は様々な形で人体を拡張し、人間が認識していないだけで、例えば靴もそのひとつと言える。服は、人体の延長、感覚器の延長であり、ファッションで自己表現することは、自己拡張することかもしれない。果てないヒトの研究として、インナースペースへと入り、原始的な細胞分裂からヒトまでの進化をファッションと重ねて拡張することを目指した作品である。
- 留学校
- ノッティンガム芸術大学[イギリス]
Nottingham Trent University School of Art and Design - 氏名
- 佐藤 雄介/Yusuke SATO
- テーマ
- 「二重螺旋構造」
DNAの構造である「二重螺旋構造」に魅了されたことから生まれた作品。ねじりによって構成されるフォルムの研究を重ね、組み紐の一種である「スクービードゥ」に着目。それらを用いてグログランテープを編み込むことにより二重螺旋構造をデフォルメ化、DNAや螺旋階段のような構築的な印象に仕上げられている。また、ねじりから生み出される流動感を利用することで、グログランテープのみで作り上げたフォルムは、奇妙かつ繊細ともいえる美しさを見事に表現している。
- 留学校
- ノッティンガム芸術大学[イギリス]
Nottingham Trent University School of Art and Design - 氏名
- 富原 吏輝/Riki TOMIHARA
- テーマ
- 「カタチ」
機械ではなく人の手で創るカタチ。そこにはこの世に二つとない"個"が存在する。建築家・坂茂の建築に見られる光と陰、構造とデザインの繋がりから着想を得て、帯状の生地を規則的に組み上げた構造により、衣服に差し込む光を表現。組み上げる密度を時折変化させる事で、差し込む光と創り出される影に変化が生まれ、ニットと布帛の中間のような構造が様々なカタチを保ち続ける。ウールで組み上げられた組織により構造の力強さが、そして通過する光と表面の毛羽感の融合で柔らかさが生まれ、それらが混在する作品に仕上げられている。
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