過去の受賞作品
2009 受賞作品
- 留学校
- パリ・クチュール組合学校[フランス]
Ecole de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne - 氏名
- 相場 慎吾/Shingo AIBA
- テーマ
- 「流体の可視化により生まれるフォルム」
流体を捉える瞬間、その流れの軌跡や流線に在る力強さと繊細さが内在する美、危うさと壊れやすさの同居から生まれる緊張感、異なる二面性。相対するもののバランスの間で生じ得る要素や性質、そして新たなベクトルを、どちらにも寄り添うことのない均衡の中、線から面、面から線へと流動を繰り返す無数の流線により表現し、作品と空間との境界線を具象化している。流転する時代の中に存在する現実と精神に共通する渇望を表現しながら、強さとエレガンスを内包した女性像を提案している。
- 留学校
- エスモード・パリ[フランス]
ESMOD PARIS - 氏名
- 島瀬 敬章/Takaaki SHIMASE
- テーマ
- 「前衛的セーター」
筋肉、胸などのディティールや曲線的なフォルムが抽象的に服に落とし込まれており、ボディコンシャスでありながら体との距離を保っているため、服のシルエットによって体のラインが強調されている。ハイウエストから裾へのラインや裾からヒップにかけてのシルエットの様に、ボリュームを操作することでユーモア感と独特の雰囲気を持つボディコンシャスな衣装を提案している。肌を感じさせる優しい馬革と手編みのアランセーターという異素材を使いながら、スーツのような仕立てがミックスされ、「エレガンス」と「ユーモア」を同時に表現している。
- 留学校
- ノッティンガム芸術大学[イギリス]
The Nottingham Trent School of Art and Design - 氏名
- 粕谷 顕二/Kenji KASUYA
- テーマ
- 「ランプ」
-新しいボリュームと細かな構造- この2つのコンセプトをもとに照明器具の形からインスピレーションを得て、シルエットの研究を重ねてデザインを展開。畳んだプリーツのパーツをもとにして、それらを組み合わせることによって新しいボリュームを提案している。また、日本の照明器具に紙が使われている点に着目し、素材には衣服用の紙を使用している。グラデーションに染めた生地が、照明器具の持つ独特の光による明暗と濃淡をイメージさせ、力強さと軽さの両方を兼ね備えた作品に仕上がっている。
- 留学校
- ノッティンガム芸術大学[イギリス]
The Nottingham Trent School of Art and Design - 氏名
- 糀 泰佑/Taisuke KOHJI
- テーマ
- 「アンコール」
アンコール王朝に見られる壁画に描かれた神々のレリーフや遺跡群にインスピレーションを得た作品。服自体の基本構造はシンプルでありながら、装飾表現と素材の新しい試みに注力しデザインされている。また、「人と時間と空間の関係」にも着目し、自然と人工物が複雑に入り組んだ美、人が築き上げた歴史と時の流れによって生まれた空間を装飾で表現している。三角形・菱形・六角形のチップを組み合わせてユニットを形成し、体に沿うように柄を配置・装飾することで、アンコール王朝の荘厳な雰囲気を醸し出している。
- 留学校
- マランゴーニ学院[イタリア]
ISTITUTO MARANGONI - 氏名
- 村田 晴信/Harunobu MURATA
- テーマ
- 「静謐」
杉本博司の写真や安藤忠雄の建築、Richard Serraの彫刻が持つ寡黙な静けさとその緊張感からインスピレーションを得た作品。柔らかく張りを持ったシルクダブルオーガンジーに折り目を付ける事で生まれたフォルムとその線と面は、無機質な鉄の塊や水平線の写真が持つ静謐な緊張感を纏う。空気のように軽いスーパーオーガンザに金属の粒子をコーティングして光沢を与えた素材は、光が射し込む水の中の穏やかで研ぎ澄まされた感覚を想起させる。布に引かれた線と面、そして軽い素材の穏やかさと張りのある素材の鋭さの対比により感覚的なイメージを表現した作品である。
- 留学校
- マランゴーニ学院[イタリア]
ISTITUTO MARANGONI - 氏名
- 村椿 明日美/Asumi MURATSUBAKI
- テーマ
- 「ミクロ コスモ グラフフィア」
私たちの世界に存在する自然界。その自然界からインスピレーションを得て、造形的なフォルムやボリューム使い表現するというコンセプトをもとに、ミクロの自然が作り出すグラフィカルな世界を宇宙に見立ててデザインを展開している。素材には、発泡ウレタンを焼いて柄にしたものに薄いシルク素材などを合わせたものを使用することで透明感と軽さを表現し、衣服としての快適さも追求されている。ミクロの自然から湧き上がる生命力そのものを身に纏ったような力強い女性をイメージしている。
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