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10.28

「これからの洋食」フォーラム

豪華登壇者が、洋食の今昔について語ります。

日時
10月28日(土)
受付12:00 開宴12:30~ (終了予定14:15)
場所
デザイン・クリエイティブセンター神戸(愛称:KIITO/キイト) 3F 303号室
定員
定員50名 ※先着順
参加費
無料
主催
神戸ファッション協会
会場のKIITO 試食、日本酒×洋食のペアリングセットあり!
三宅正弘

三宅正弘
武庫川女子大学教授

『神戸とお好み焼き』を上梓するなど、まちづくり・都市計画ばかりか美食空間学を専門とする。パリ在住の時はミルフィーユを365日365店へインタビュー、食と地域の関係を探求、47都道府県365日365店のカステラ、寿司100日カレー100日と全国を歩き続ける。

門上武司

門上武司
フードコラムニスト・あまから手帖編集顧問

食を中心とした舞台で場をつくり人をつなげ、関西の食シーンにおける最重要人物に。現在、『あまから手帖』編集顧問、一般社団法人全日本・食学会副理事長などを務める。著書に『京料理、おあがりやす』、『スローフードな宿』『門上武司の僕を呼ぶ料理店』など。

曽束政昭

曽束政昭
フードライター

京阪神エルマガジン社にてSAVVY、Meets Regionalの編集を経験し、96年独立。関西屈指のフードライターとしてお好み焼きから漁港の鮨屋まで足を使って取材・執筆。著書に『1泊5食』『京阪神から行く一泊五食のうまい旅』。近著に堀埜浩二氏との共著『大阪ソースダイバー』を上梓。

山本隆久

山本隆久
グリル一平・3代目店主

街の移り変わりに寄り添いながら70年余年、グリル一平の3代目。現在4代目の憲吾さんに経営を任せ、新開地本店で腕を振るう毎日。お店の命ともいえるデミグラスソースは淡路産の玉ネギをベースに秘伝のレシピで4日間手間暇かけて作り、本店創業以来変わらない味を保っている。
https://grill-ippei.co.jp/

※本イベントは終了しました。
多数のご来場ありがとうございました。

食べる 食べる

神戸の洋食店、
新旧での特別食事会

神戸の洋食店、新旧での特別食事会を開催!
老舗と新店、その違いを食べ比べるだけでも
神戸洋食の魅力を知ることができます。
ぜひこの機会にご参加ください。

11.22

洋食パリス

洋食パリス

ミニトークセッション

ミニトーク
セッション

あまから手帖編集顧問門上武司

×

小林元気

日時
11月22日(水)
受付18:30 開宴19:00~(終了予定21:30)
場所
洋食パリス(神戸市中央区布引町2丁目2-12)
定員
20名 ※先着順
参加費
10,000円(税込)特別コース+ドリンク付

※本イベントは終了しました。
多数のご参加ありがとうございました。

11.27

グリル一平

グリル一平

ミニトークセッション

ミニトーク
セッション

フードライター田中慶一

×

山本隆久

日時
11月27日(月)
受付17:00 開宴17:30~(終了予定 19:30)
場所
グリル一平 新開地本店(神戸市兵庫区新開地2丁目5-5 リオ神戸 2F)
定員
25名 ※先着順
参加費
5,000円(税込)
特別プレート(3杯分のドリンク付)
田中氏が特別に仕立てた珈琲も楽しんでいただきます。

※本イベントは終了しました。
多数のご参加ありがとうございました。

体験する 体験する

食の賢人が選んだ
神戸洋食10選

神戸の洋食再発見!
食べ歩きリストを特別公開中!

あまから手帖
編集顧問
門上武司

×

フードライター曽束政昭

×

フードライター田中慶一

門上武司

門上武司
フードコラムニスト・あまから手帖編集顧問

食を中心とした舞台で場をつくり人をつなげ、関西の食シーンにおける最重要人物に。現在、『あまから手帖』編集顧問、一般社団法人全日本・食学会副理事長などを務める。著書に『京料理、おあがりやす』、『スローフードな宿』『門上武司の僕を呼ぶ料理店』など。

曽束政昭

曽束政昭
フードライター

京阪神エルマガジン社にてSAVVY、Meets Regionalの編集を経験し、96年独立。関西屈指のフードライターとしてお好み焼きから漁港の鮨屋まで足を使って取材・執筆。著書に『1泊5食』『京阪神から行く一泊五食のうまい旅』。近著に堀埜浩二氏との共著『大阪ソースダイバー』を上梓。

田中慶一

田中慶一
フードライター

神戸の編集プロダクションにて12年、雑誌・書籍の企画・編集を担当した後、フリーランスのライターとして活動。『あまから手帖』をはじめ関西の情報誌を中心に、飲食店やタウンガイドの制作に多数携わる。また独自に関西の喫茶店・コーヒー事情の取材を続け、専門分野を開拓。

門上武司セレクト

  • 洋食パリスのハンバーグステーキ
  • 洋食パリスの店内写真
  • 洋食パリスの外観写真

洋食パリス(布引町)

「ハンバーグステーキ」は肉感のインパクトがあり、食べ応えはフランス料理のステークアッシュそのままだ。そしてソースのデミグラスも濃厚なのだが、どこか軽さがあり次の一口が止まらない。2022年12月のクリスマスにオープンしたお店である。オーナーの小林元気氏は神戸北野ホテルで研鑽し独立。LE BOOZYなど神戸で複数店の人気店を作りあげる敏腕シェフでもある。今回もパリスの女性料理長と共に「素材を活かすソース」に心を砕いてレシピを構築した。基本のデミグラスに醤油ベースを合わせるなど食材のポテンシャルと余韻を持たせる工夫を凝らす。全てにおいては「お客さまがゆっくりと過ごせるお店づくり」からの逆算というから緻密だ。

住所:神戸市中央区布引町2-2-12 MAISON ROSE 1F
電話:050-3091-2485
https://www.instagram.com/paris_boozys/

  • 欧風料理もんのタンシチュー
  • 欧風料理もんの店内写真
  • 欧風料理もんの外観写真
  • 欧風料理もんの店内写真

欧風料理もん(北長狭通)

創業は1936年、まもなく90年の歴史を迎えようとする老舗。濃い茶色を基調したやや民芸調の店内。震災後立て直したが、創業当時の家具などそのまま。今は若い4代目が差配している。
1階のテーブルに着くと、ちょうど奥の厨房が見える。大きな寸胴でデミグラスソースを仕込んでいるのだと想像する。「タンシチュー(3080円)」は、箸で十分なぐらいの柔らかさ。舌を優しく包み込むような味わいは余韻が長い。デミグラスソースも独自の道を歩んでいる。2週間煮込んでいるが、濃厚ではない。さらりとしているが、きちんとコクがある。歴史ある洋食屋の技だと感じた。歴史があるからこそ可能となる世界観がある。

住所:神戸市中央区北長狭通2-12-12
電話:078-331-0372
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28000531/

曽束政昭セレクト

  • グリルミヤコのビーフシチュー
  • グリルミヤコの二代目シェフ
  • グリルミヤコのドミグラスソース

グリルミヤコ(西元町)

外国船航路のコックだった先代、創業者の宮前敬治さん。昭和40年(1965)以来、追い足しで煮込み続けたドミグラスソース。震災で店が全壊したさいにも、ソースは奇跡的に無事だった。今は二代目・昌司さんが姉・香里さんと一緒に父の味を受け継ぎつつ、自分なりのおいしさを追求。二代目は20代半ばからフランスで武者修行。丁寧にソースを漉して用いるなど、細部へのこだわりが緻密になっていった。ビーフシチューは基本のドミグラスソースを煮詰めていったシチュー専用のソース。これも追い足して使う。牛スネ肉をホロリとほどけるようになるまで煮込む。スネは硬いが煮込めば旨みがしっかり出るからという理由。船の名残りで大事なソースがこぼれないように、皿の周りをマッシュポテトで囲む。

住所:神戸市中央区元町通5-3-5 ヴィラ元町
電話:078-362-0168
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28000389/

  • Sionのカレー
  • Sionの一枝淳治シェフ
  • Sionの厨房

Sion(西元町)

オリエンタルホテル出身の創業者のお二人が引退。5年前にマネージメント担当だった一枝淳治シェフ(55歳)が、店を継ぐ。業務の傍ら調理師免許を取って二人の味を継承した。カレーの奥深さを再現するために、「試行錯誤に暮れた」と語るシェフ。フルーツのような甘さ、深い旨み、ほどよいスパイスの余韻がめくるめく口の中で訪れる。その丸くとも華やかな味わいは、一口食べ始めたら匙の上げ下げが止まらなくなるほどだ。事実、筆者は無言で完食した。サラダやラッキョなどの薬味の存在さえ忘れてしまっていた。バターのコクだけ残して香りを飛ばし、馴染ませるなど一つひとつ仕事を見て覚えたが、煮込み方については一際教えられることなく、一人で考えながら試作を重ねた。試食した2人の先代シェフが「アカン」とダメ出しを続け、心が折れそうになったという。

住所:神戸市中央区元町通5-2-18
電話:078-335-6248
https://sion.foodre.jp/

  • 洋食屋ナカムラのスペシャルセット
  • 洋食屋ナカムラの店主・中村正樹さん
  • 洋食屋ナカムラの外観写真

洋食屋ナカムラ(生田神社)

店主・中村正樹さんは新開地「グリル一平」出身。難波に出店していた時期があり、元町店、本店を経て独立された。修行先のソースはパンチあるビターな印象だが、こちらのデミグラスソースは少しまろやかで優しい味わい。子供から年配客まで、なんだかほっこりした表情で食事している。注目の大人のお子様ランチ「スペシャルセット」2860円は、ハンバーグ・エビクリームコロッケ・エビフライ・ホタテフライと目玉焼き。そしてサラダ、スープまで付く。人気者たちを皿の上にぎゅっと詰め込んだメニュー。付け合わせやタルタルソースでさえいいアテになると、ビールを誘う。別腹の甘党ならずとも余力があれば、同じく優しい味わいの自家製プリンとコーヒーでほっこりしていただきたい。

住所:神戸市中央区中山手通2-3-19 ロータリーマンション中山手1F
電話:078-321-6711
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28043040/

  • グリルDAITOの牛ヒレ肉のビフカツ エスカロップ風
  • グリルDAITOの店主・大東文彦さん
  • グリルDAITOの外観写真

グリルDAITO(トアロード)

「ハイウエイ」、神戸洋食を語るに外せない名店の一つで、谷崎潤一郎が名付け親だが、こちらの店主・大東文彦さんは、その経営者だった八郎氏の孫である。場所はハイウエイがあったトアロードに2022年開店。叔父の「ビストロ・ジロー」店主・大東二郎氏からもオーブンで仕上げる「カニクリームコロッケ淺間丸風」のレシピを受け継いだ。「牛ヒレ肉のビフカツ エスカロップ風」(ランチセット2950円)もまた、コロッケ同様、船上での調理のためであろう、ぽってりと厚みある牛肉を薄衣にしてフライパンで揚げ焼きにしている。ほどよい酸味とコクのあるデミグラスソースを絡めながら食せば、薄衣の恩恵を強く感じる。軽快なのにしっかりソースが絡んでレアな肉の風味と見事に融和していく。

住所:神戸市中央区中山手通2-25-5 有本ビル1F
電話:なし ※InstagramDMより予約可。
https://www.instagram.com/grill_daito/

田中慶一セレクト

  • グリル一平のヘレビーフカツレツ
  • グリル一平の店長・山本隆久さん
  • グリル一平の店内写真

グリル一平 新開地本店(新開地)

神戸の街場の洋食店の草分け的存在として、厚い支持を得る一軒。1952年の創業当時、一流のシェフを招き、手間ひま惜しまぬ仕事で磨いてきた味は、極薄巻きのオムライス、鉄板で供するマカロニイタリアンなど数々の名物に受け継がれている。とはいえ、店の命のデミグラスソースも、レシピはそのままだが、時代の変化に合わせて常に改良。継ぎ足しせずに、都度5日かけて仕込むことで、お客の声に応えてきた。「レシピは同じでも調理の塩梅で違いが生まれる。そこが洋食の面白さ」とは店長・山本隆久さん。近年は女性や家族連れが増えたことで、素材の炒め方、煮込み方もやや浅めに。人気のヘレビーフカツレツも、清澄な肉汁とソースがまろやかに調和し、後を引く旨みはあくまで軽やかだ。お客本位の味作りが、70年以上愛される所以だ。

住所:神戸市兵庫区新開地2-5-5 リオ神戸2F
電話:078-575-2073
https://www.instagram.com/grill_ippei_kobe/

  • Kitchen Kingのハンバーグ
  • Kitchen Kingの神藤清佑さん
  • Kitchen Kingの店内写真

Kitchen King(中山手通)

仏・伊料理で腕を磨いた神藤清佑さんが、2022年春に開店。「食べた後に重たくならない、軽やかさを出したくて」と、試行錯誤を重ねたデミグラスソースは、牛骨・牛筋のフォン・ド・ボーに、野菜のピュレ、果物をふんだんに使用。トマトの甘酸っぱさを生かした淡褐色のソースは、みずみずしい甘みと共に牛の旨みが膨らむ、柔らかな後味が印象的だ。試行錯誤を重ねたソースがより醍醐味を発揮するのが、淡路玉ねぎたっぷりの特製ハンバーグ(夜のみ)。炒めた玉ねぎのみでつないだパティのしっとりした食感と濃密な甘みと相まって、染み入るような優しい滋味に目を見張る。ハンバーグを含め4種を盛合せた、お値打ちの無添加プレートには地野菜のサラダもたっぷり。ヘルシーな味わいで新風を吹き込む、注目のニューフェイスだ。

住所:神戸市中央区中山手通2-20-9 河本ビル1F
電話:078-855-4080
https://www.instagram.com/kitchen_._king/

  • グリル金プラのハヤシライス
  • グリル金プラの店主・上川真也さん
  • グリル金プラの外観写真

グリル金プラ 三宮店(三宮)

戦前に新開地で創業して約80年続く、老舗の代名詞が"ハイライ"こと、ハイシライス。常連が親しみを込めて使う通称は、キッチンで注文を通す時の略称を、お客が真似たのが始まりだとか。黒褐色のルウに、身の厚い淡路島産の玉ネギが艶めく名物は、濃密なコクとシャキシャキとした歯ごたえの取り合わせが身上だ。トマトの酸味の奥から湧き出すような重厚なコクの土台は、10日以上かけて仕込むデミグラスソースにあり。牛タンと香味野菜のスープに加えるブラウンルウは、「小麦粉を焦げる手前まで炒めて香ばしさを出すのがミソ」と店主の上川真也さん。10日以上かけて煮込んだソースの、どっしりと湛えた旨みにほろ苦い余韻が後を引いてやまない、不動の看板メニューだ。

住所:神戸市中央区三宮町1-9-1三宮センタープラザ 東館 B1
電話:078-392-4777
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280101/28004440/

  • 洋食屋 双平のドビーライス
  • 洋食屋 双平の店主・相川双平さん
  • 洋食屋 双平の外観写真

洋食屋 双平(南京町)

南京町の裏路地に開店して18年。いまや店の代名詞ともいえるドビーソースは、かつて客船のコックが考案したレシピを踏襲。「とにかく手間暇かかるけど、うちの味の根本だから手抜きはなし」と店主・相川双平さん。強力粉とヘットを根気よく炒めること3~4時間、淡褐色のルウに野菜スープを合わせたソースは、ほのかな苦味の中に際立つまろやかな滋味、優しい後味が印象的だ。フライ専門を謳うメニューは、神戸の老舗精肉店・三ツ輪屋直伝のミンチカツや豚肉とミンチの重ね揚げなど、いずれ劣らぬ人気を誇るが、名代のソースを存分に味わうなら看板のドビーライスをぜひ。量感あふれる一品ながら、小気味よい衣の食感、染み入るようなソースの旨みが相まって、すいすいお腹に収まる軽やかさに、この店の真骨頂を実感できる。

住所:神戸市中央区栄町通2-9-4 川泰ビル 1F
電話:078-393-3839
https://tabelog.com/hyogo/A2801/A280102/28002232/

主催:公益財団法人 神戸ファッション協会