パリから留学レポート【2016年受賞 松永さん】
KFC2016で受賞し、フランスのエスモードパリ校へ留学している松永駿さんから留学生レポートが届きました!
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神戸ファッションコンテスト2016でエスモードパリ校への留学資格をいただきました松永です。
3月〜7月中旬までのエスモードパリ校内の準備コース(パリスプログラム)に参加するため3月末に渡航しました。パリスプログラムは平日お昼からスティリズムとモデリズムの授業が毎日交互にあり、夕方からフランス語授業が2時間組まれている留学生向けのコースです。エスモードはインターナショナルスクールで様々な国に学校を持っているので、日本の東京校、京都校、その他中国から来ている生徒と一緒に授業を受けました。
スティリズムの授業では、パリ市内の歴史的建築物や博物館、教会、ギャラリーなどを散策しました。そこでデッサン、写真、メモを取りながら一冊の旅のブックを仕上げ、最終的にパリ散策からインスパイアされた架空のミニコレクションを作り、デザイン画、ディティール研究、イメージマップやコレクションプラン表などをボードにまとめてプレゼンするものでした。このプレゼンの密度やクオリティを通して希望している専攻にふさわしいかを判断していただきました。
モデリズムの授業では、日本人の先生に授業をしていただき、日本とは異なるボディや体格についてや
一般的な語学学校では習得しにくい服飾用語などをフランス語で教えていただきました。日本と最も異なる点はやはり立体裁断が主な方法という点です。スカート3着ジャケット2着のトワル組みを立体裁断で行いました。
6月には卒業学年(3年生、4年生)の最終展示会やランウェイコレクションも見させていただきました。エスモードパリ校にはレディス、メンズ、クチュール、キッズ、レディスニット、レディスランジェリーなどたくさんの専攻があり展示会は3日間に渡って開催されていました。
6月末にはパリメンズファッションウィークがありました。東京ファッションウィークと異なり、各ブランドが毎回違う会場で行うことが多いので情報網がほとんどない中で会場の情報を追いかけて招待されている方々のファッションを見に行きました。インビーテーションの有無にはとても厳しく、学生でショー会場に入ることはとても難しいかと思います。ですが、外でのストリートスナップは誰もがして良い雰囲気で、トレンドやニーズをリサーチするいい機会になりました。
フランスでは7月から9月までの約2ヶ月間ほど夏休み(バカンス)があるため、フランスの人々は郊外や海外へ旅行に行ったり家族と過ごす時間を増やすなどして、休む時間というものも大切にしているような印象を受けました。百貨店やスーパー、公共交通機関は常時動いていますが、バカンス中はしまっているお店も多くあります。私は7月末から9月上旬まで日本人の講師がいらっしゃる語学学校へ通いました。
9月末には待ちに待ったレディスファッションウィークがあるのでメンズとはまた違った雰囲気を味わえたらと思っています。同時に、私自身の制作にもプラスになることを吸収できたらと思っています。わずか5ヶ月ほどですが、今までと違った経験をたくさんさせていただいており、このような機会をくださった神戸ファッション協会の方々、及び審査をしてくださった先生方、家族に感謝しております。
今回は本コースが始まるまでの内容をレポートさせていただいたので、次回は本コース内容と共に、日本とフランスの違いや日本人とフランス人の違いなどもお伝えできたらと思っております。
☆ men’s fashion week 中のスナップです。
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松永さんレポートありがとうございます。パリでの新しい生活にも慣れ、いよいよ本科が始まりますね。これからも楽しみながらたくさんのことを吸収して頑張ってください。