第45回 神戸ファッションコンテスト2018

パリからの留学レポート【2013年度受賞 大久保さん】

KFC2013で受賞し、昨年6月からフランスのサンディカ校(クチュール組合学校)へ留学している大久保美彩さんから留学生レポートをいただきました!
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パリに来て7ヶ月が経ちました。
こちらにいつまでいられるかわからないので、1日1日を無駄にしないようにと思い生活する毎日です。

学校が10月半ばに始まり、課題に追われる学生生活が始まりました。
サンディカは4年制で、私たちはだいたい3年生の学年に編入します。
3年生はこの学校では今後の働き方を考える大事な年にあたるようで、スティル(デザイン)やモデリズム、縫製の授業の他にも、テキスタイル(プリント生地のデザイン)、アクセサリー(靴)、CAD、進路の授業、英語、生産管理やディストリビューションなどの講義の授業があります。
1年で4つのプロジェクトをやりますが、その他にもかなり課題が多いので、まじめにやると遊んでいられません。
4年生に上がれるのは、3年の中から半分だそうです。

1月の終わりに2つ目の課題提出がありましたが、3年生に日本人は3人いて3人ともよい成績でした。日本人はみんな、頑張りやさんなのかな。(課題提出の結果は、翌週に教室の壁に点数が全員の分一覧で張り出されます。)
他の写真がないので、私のドシエ(ポートフォリオ)の1部。

先日は、学校でオープンキャンパスが行なわれました。先生たちが熱心にお話しする中、私たちも優秀な生徒の作品が見られる機会として見に行きます。1~4年生のクラスと、CSMという1年コースの経験者クラスがあります。CSMは経験者とだけあって、バラツキはあるものの力のある人も多いです。写真はCSMのブースです。でもほんと、うちの学校の人たちはまじめです。

今年始めからテロなど様々な事件が起こり、モード以外の事でも考える事が多い年初めでした。
フランス人の国民性やフランスで起きている問題など、外国人だからこそ客観的に見れる部分がありました。テロの後、大きなデモ行進があり家から少し歩いたところでやっていたので見に行きました。ほとんど白人でした。

フランスでは、年の初めには、陶器の人形の入ったガレットデロワを食べます。予想以上においしくて、たくさん頂きました。パン屋さんによってそれぞれ色があるので、食べ比べるのも楽しいです。

学校はあと数ヶ月ですが、より中身の濃い内容になるとおもうので、大変ですが楽しみながら頑張りたいと思います。

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課題に追われながらも、着実にスキルアップをされているご様子が伝わってきました。
海外では、真面目で手先が器用な日本人が重宝されると聞いたことがあります。
それは、今まで真面目に物事に取り組んでくださった日本人の先輩方の努力のおかげで得られた好評価だと思います。
後輩たちに良い道筋を残してくださった大久保さんに感謝します。

今年は年明けからパリで衝撃的な事件が起こり、海外は怖い場所であるというイメージが付いてしまって、留学を躊躇される方が増えてしまったのではないかと心配しています。
それでも、海外でしか感じられないこと、経験できないことがたくさんあり、それは人生をより豊かなものにしてくれると信じて、2014年度特選受賞者の皆様を送り出したいと思っています。


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