第45回 神戸ファッションコンテスト2018

〈留学後アンケートより 第2回「留学校について」〉

こんにちは!大分秋めいた気候になり過ごしやすくなりましたが、台風の動向が気になる今日この頃です。
さて、留学後アンケート第2回目の今回は、「留学校について」です。かなり長文ですが、2011/2012年度特選受賞の留学生の皆様から忌憚のない意見をお寄せいただいておりますので、どうぞお付き合いください。

*******************************************************

【学校:パリ・クチュール組合学校(フランス)】

Q1. コース・授業内容についての感想
サンディカ校3年生への編入。施設設備があまり充実しておらずびっくりした。週5日、ほとんどみっちりと授業があって大変だった。ファッションのことについて洋服づくりはもちろん、ビジネス面も含め総合的に学ぶ授業内容だった。

Q2. クラス編成・構成について
1学年3クラス。1クラス25~30人程度。アジア(中国・台湾・韓国など)の人が多くいた。

Q3. 先生について
多くの先生はとても優しく親切だった。たまに意地悪な人もいた。神戸の審査にも来ていた、ムッシュ・ドヮンはデザインの授業担当でなんどもデザインのことでぶつかったが、親身になってアドバイスをくれた。

Q4. 日本の学校と違うところは?
多くのことが自分で進めていかなければならないこと。課題を最初にわたされ、後は自分で進め、授業で先生と相談するという形だった。日本の学校みたいに1から10まで先生が面倒を見ることはなかった。

Q5. 全体的にいかがでしたか?
非常に有意義でした。悔やむところは、語学レベルの低さで、ビジネスの難しい話になるとちんぷんかんぷんであったことです。

Q6. その他、学校についての意見を自由にお聞かせください。
伝統のある学校なのでお堅いところかと思っていたが、自由でとても雰囲気の良い学校だった。生徒も先生も落ち着いていて、服作りに真剣に向きえる場所だと思う。

【学校:エスモード パリ(フランス)】

Q1. コース・授業内容についての感想
マスターコースはほとんど授業はありません。自分の計画に向けて自分でスケジューリングできる自由な授業内容です、そのおかげで私はコンテスト活動に全ての時間を注ぐ事ができたので満足しています。

Q2. クラス編成・構成について
授業時間:ほとんどが実習なので、教室が空いていれば作業ができます。
人数:20人くらい
留学生:半数が留学生でした。日本人は私、1人です。

Q3. 先生について
ユーモアのある楽しい先生です。

Q4. 日本の学校と違うところは?
私は6年ほど前に東京の文化服装学院を卒業していますが、その頃の学校と比較すれば、作業をする環境、設備等という面では明らかに日本の方が素晴らしい環境だったと思います。いろんな意味で日本で当たり前だったことがパリだと通用しないのが違いですかね。

Q5. 全体的にいかがでしたか?
貴重な1年になりました。ありがとうございました。

Q6. その他、学校についての意見を自由にお聞かせください。
N/A

【学校:ドムスアカデミー(イタリア※今年度のイタリアの留学先はアカデミア・コストゥーメ・エ・モーダですので、ご参考までに。)】

Q1. コース・授業内容についての感想
とにかくやらなければならないことが多かったです。約一ヶ月あたりに一つのプロジェクトを進めて行くというスケジュールなので、いつも締め切りに追われていました。学生のうちからインターンシップを経験できることは良かったです。

Q2. クラス編成・構成について
授業は前期と後期のはじめに二週間ほどまとめて講義があり、ワークショップの期間は作業やミーティングなどで必要があれば学校に来る、といった感じでした。クラスメイトは14人で約半数はアジア人、ほぼ全ての人がそれぞれの国で行われたコンテストなどで奨学金を受けて来ており、イタリア人はたった一人しか居ませんでした。現地の学生がどのような考えでデザインをするのかをもう少し見たかったので少し残念でしたが、インターナショナルで楽しかったです。

Q3. 先生について
先生は基本的にイタリア人が多かったです。プロジェクトによって色々なデザイナーが講師としてやって来るので、その度に違った意見を聞けることが良かったです。

Q4. 日本の学校と違うところは?
マスターコースだからということもありますが、一つのプロジェクトにあたって求められるアウトフィットの体数も日本の学校で勉強していた頃とは比べ物になりませんし、プロトタイプやプレゼンテーション用のムービーの制作を含め、最終プレゼンテーションに求められる物がもっと実践的でした。

Q5. 全体的にいかがでしたか?
イタリア人は保守的だと言われていますが、留学生が多い為か意外にも学校内では新しい考え方に寛容で、課題として制限はありますが比較的自由にデザインできる環境でした。

Q6. その他、学校についての意見を自由にお聞かせください。
職員の対応は思っていたよりも素早く、丁寧でした。設備は事前にはすごく良いと学校から聞いていたのですが、実際レーザーカットなど特別な機械を使うとなるとアポイントをとっても連絡無しに変更や消去されてしまっていたり、あまりデザインの手段として使わせてもらえないのは残念でした。

【学校:ノッティンガム芸術大学(イギリス※各質問に対し、3名の回答をまとめて掲載しています。)】

Q1. コース・授業内容についての感想
・ファッションデザイン 3年
授業はなく、チューターと週一回のやりとりをしながらコレクションを進めていきます。
・週1のチュートリアルだけなので教わる事などはあまりなかったですが、好きな事を自由にさせてもらえたのでよかったです。
・授業内容は、最終学年に編入したという事もあり、各生徒自由に卒コレに向けて準備を進めるといった感じです。週に一度先生やクラスメートの前で、リサーチや作業の途中経過の報告をします。授業で多くを吸収するにはやはり語学が鍵だと思いました。そしてクラスメートは皆自己アピールがとても上手でした。今後の参考にします。

Q2. クラス編成・構成について
・クラスは50人くらいいます。ほとんどが地元の学生(イギリス人)です。
・授業時間週1で一人20分前後。質問とか場合によって1時間ぐらいしゃべる人もいるし特に時間はちゃんと決まってないです。
・僕らの学年は大半の生徒が欧米の方で、アジア人はあまり多くありませんでした。クラスのアジア人の半分以上は中国出身の方です。生徒はコレクション、プロダクト、メンズの3つのカテゴリーに分けられます。(自身で選択)

Q3. 先生について
・面倒見が良く熱心なチューターたちです。ただほとんど批評をしてもらえなかったのが残念です。
・みんなめちゃくちゃ優しくて過保護なくらいです。デザインアドバイスに関してはみんなバラバラの事言ってきたりするので、担当の先生だけではなく自分のテイストに合う意見をくれる先生を探す事も重要かと思います。
・一言で言うなら、親切です。朝から夕方までひたすら生徒のそばでアドバイスをしています。語学が未熟な我々にもゆっくり分かるように話をしてくれていたのが印象的です。

Q4. 日本の学校と違うところは?
・日本の学校は「もの作り」です。生産の仕方を学びます。イギリスは「デザイン」です。生産に至るまでを議論していきます。
・設備の充実さがすごく良かったです。あとテクニシャンや工場を多用することが一番の驚きでした。
・大学のファッションコースに、テクニシャンと呼ばれる生徒の作品の縫製を担う方々が居た事。

Q5. 全体的にいかがでしたか?
・ロンドンのGFWで発表できたことは本当にいい経験になったのでよかったです。
・全体的に最高でした。
・作りたいものを作り、多くの才ある友人と知り合えたので、とても有意義な1年間だと感じています。沢山の方がいつも親切に助けてくれたので思い返せば感謝しかありません。様々な国の生徒とファッションを通じて繋がれる事は素晴しいです。

Q6. その他、学校についての意見を自由にお聞かせください。
・服を作る以外何もすることがない田舎の大学でしたが、キャンパスの雰囲気は好きでした。
・ノッティンガムは田舎で自然も多く雰囲気がよく街中ではお店も多いので、住むには最高の場所だと思います。人も優しく治安もいいです。6月ぐらいに芝花粉が凄かったので花粉症の人は薬とか必須です。
・大きな学校なので事務的な手続き、連絡事項等があまりスムーズに進まず、自分で催促しないとそのままずっと放置されてしまうのはやはり日本とは違います。学外でもしばしばそのような事が起きるので自分から積極的に訪ねていかなくてはなりません。

*******************************************************

今回は以上です。次回をお楽しみに!


PCサイトを見る

スマホサイトへ戻る