第45回 神戸ファッションコンテスト2018

パリ サンディカ校 からのレポート

パリサンディカ校に留学中の米田さんからレポートが届きました!
授業が始まると、やはり言葉の問題もありますし、相当集中されるようです。
課題への積極的な取り組みが良く分かります。
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授業が始まってから早いもので4ヶ月半が経ちました。ここまで本当にあっという間で、レポートもご無沙汰してしまい申し訳ありません。
今回はサンディカ校3年次のプログラムの一端でもお伝え出来ればと思っています。

授業は基本的には平日の9時から18時までです。デザイン、パターン、縫製の他、テキスタイルやアクセサリーデザイン、服飾史やマーケティングなどの座学もあります。それぞれの授業で課題が出されるので、それをこなすのに忙しい毎日です。
どの授業にも共通して、生徒の自主性が問われている印象を持ちました。自分で進めることも、助言を求めることも、基本的には各自の自由です。また、先生とのやりとりの中では、自分の意見を表現することが大切になってきます。やはり積極的であればある程、得るものも多いのではないでしょうか。

言葉に関しては、未だに苦労しています。ただ、物があるので制作に関するコミュニケーションは図れますし、課題の説明などで分からないことはその都度確認するようにしているので、今まで何とか乗り切れてきました。また、周りには日本人を含めアジア系の留学生も多く、言葉が通じないという気持ちが分かる分、お互いに助け合っています。

ここで少し、デザインの授業内容を紹介したいと思います。
先ず、新学期開始後3ヶ月間で、化粧品会社のM.A.C.とサンディカ校との共同プロジェクトが行なわれました。クリスマスに向けてのメイクアップの新ライン提案というお題が出され、それと関連した服のデザイン出しを、各自が設定したテーマ上で行ない、パターンを引いて縫製し、バッグやポーチなどの小物デザイン、化粧品のプロダクトデザインや店舗デザイン、さらには広告用のフォトシューティングまでが求められました。アクセサリー、プロダクト、店舗デザインを考えたのは初めてでしたが、別の視点から自分のテーマを眺めることが出来、それが服のデザインにも反映されたりと、今までと違う制作手順を辿ったことは新鮮な体験でした。
写真はその時の作品です。京都の舞妓さんからイメージを広げて制作したもので、肩と後ろにボリュームを持たせた下着の上に、コンビネゾンとニットのロングジャケットを重ねています。審査会のプレゼンで現役デザイナーの方にも興味を持っていただけたことが励みになりました。
M.A.C.プロジェクトが終わった後は、シャツの再構築の課題、そしてプチマヌカンを使ってパターンやディティールの研究を行う課題が出され、現在は6月の審査会へ向けての自由制作が始まっています。
あと残り4ヶ月、悔いの残らないよう、学生生活を堪能したいと思っています!

撮影スタッフ
model : Nathalie
make: Sayaka Otama
photo : Julien Viala


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